金澤美粋 ブティックサロン コンセプト

金沢の歴史ある商店街横安江町・金澤表参道に、金沢人のおもてなしの心を受けとめる器を。
茶室・数寄屋空間を核とした新しい文化・経済交流の場を目指して。

城下町・金沢が育んだ伝統文化を語る上で欠かせないものに「茶の湯」があります。藩政時代、歴代藩主の嗜みから藩政の奨励によって広く一般へ普及した茶の湯。今も盛んに催される茶会をはじめ、様々な名品を編み出した伝統工芸、独特の和菓子文化、風習にいたるまで、金沢には茶道の精神が深く息づいているといっても過言ではありません。

新幹線の開通を間近に控えた金沢にとって、金沢の人々自らの創造力を喚起させ、文化・経済の交流を促進する拠点が求められています。この地でなければ成し得ない場にするためにも、金沢人の心であり、茶道の本質でもある「もてなしの心」を受け止められると共に、金沢の本質的な魅力を発信することができる施設が必要ではないでしょうか。

今回計画した「金澤美粋 ブティックサロン」創造プロジェクトは、 内部に数寄屋造りの茶室空間を設けた、これまでにない新しいもてなし空間の創造を目指します。茶室の設計監修には、数寄屋建築の専門家である吉江 勝郎 福井工業大学准教授をお招きし、本格的な茶事をも催せるこの空間は、 あるときは、金沢らしさ薫るプレゼンテーションやレセプションの場として、 またあるときは、アンテナショップやギャラリーとして、もてなしの心で客を向かえる創造的なサロンとして活用されることを期待する施設です。

茶の湯文化が息づく金沢らしさを大切にした、美しく、粋な空間。この美粋な空間こそが、老舗が軒を連ねる歴史ある商店街、横安江町・金澤表参道の新たなシンボルとして、金沢の文化・経済を促進するものと信じております。



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